トロロアオイは別名花オクラと言われる
アオイ科の一年草です
和紙を漉くときに
粘剤として用いる
手すき和紙には欠かせない原料の一つです
本来は温暖地で育つ植物ですが
年々生産が減少しており入手が容易ではない問題があり
そして何より
できるだけ地元のもので紙を作りたいとの思いから
紙びよりは北海道生まれのトロロアオイ栽培に挑戦しています。
ここ数年
札幌近郊で多くの方からご協力をいただき
協力者さんたちの畑で栽培していただきました
今年も数年来協力してくれている古くからの友人が
栽培を快諾してくれました
1ヶ月ほど前から準備がスタート
昨年育てたトロロアオイの房から
よい種を選ぶ選別作業をしました
寒冷地でのトロロロアオイ栽培は
発芽が遅かったり、霜にやられたり…
とにかく容易ではありませんが
毎年粘り強く研究して代々種を受け継げばきっと
北国の土壌に適したトロロアオイに進化してくれると
信じて栽培を続けてくれています
今年のトロロアオイ栽培もよろしくお願い申す~!
北海道生まれのトロロアオイ
今年も挑戦が続きます!
ほか、福島のご協力者さまからも毎年
良く育ったトロロアオイのご提供をいただき感謝です
おかげさまで
紙びよりの手すき和紙はすべて
これらのトロロアオイの粘剤を使用させていただいています
粘剤として働くので
紙が乾くころにはすっと姿を消してしまうトロロアオイですが
すばらしい名わき役のおかげでよい和紙ができること
紙びよりの和紙をお使いの時に
ふっと思い出していただければ幸いです
写真は先月の種の採取、選別の様子…オクラの仲間だけあって、さやがオクラっぽいでしょ?
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