和紙シリーズ、5作目のご紹介です。
オヒョウニレと同じ楡の仲間であるハルニレ。
ところがその樹皮には
想像以上に多くの樹脂が含まれていました。
煮ても、煮ても、アクが抜けない。
白かったはずの樹皮は、自らの油分によって
黒々としたこげ茶色へと変わっていきました。
焦げ茶色に仕上がった和紙を
最初に手に取ったときの、
落胆と驚きが入り混じった複雑な心持ちは、
今も忘れられません。
落胆は、
「紙は白く、なめらかであるべき」という
職人としての、勝手な先入観から。
そして驚きは、
はじめて出会う、深い色味をたたえた紙への
純粋な感動でした。
自分の意図や考えをいちど脇に置き、
植物そのものの個性に耳を澄ますこと。
この紙は、その大切さを教えてくれました。
楮とハルニレの繊維を配合したこの和紙は、
穏やかな風合いの中に、
濃い茶色の繊維が無数に踊り、
静かながらも強い個性を感じさせます。
決まった用途にとらわれず、
さまざまな表現や空間づくりに、
自由にご活用いただけたら幸いです。
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