7/16~8/1の期間、札幌大通駅地下コンコースショーケースにて
蝦夷和紙のご紹介をさせていただきます。
“蝦夷和紙(えぞわし)”ということば、
はじめてお聞きになった方もいらっしゃるかもしれません。
実は、紙びより工房が名付け親なんです。
北海道の植物からなる北海道生まれの手すき和紙を
親しみをこめて蝦夷和紙と呼んでいます。
日本の和紙づくりの伝統は古く、約1500年前に紙の製法が伝わったといいます。
現在の和紙の代表的な原料となる木は、楮、三椏、雁皮など。
そのどれもが温暖な気候で生育する植物で、
冷涼な北海道では自生種、栽培ともほとんど例がありません。
なるほど、北海道に和紙の伝統が根付きにくかったことが伺えます。
けれど、北海道は豊かな大自然に恵まれた大地。
北海道に生育する植物で紙を作ったら、どんな紙ができるのでしょう?
本州の和紙産地で修業し、地元札幌で手すき和紙工房を構えた私は、
地元に根差した、北海道生まれの和紙作りへの挑戦を始めました。
それは、伝統的な和紙づくりの常識からはちょっと脱線した挑戦でした。
山へ入って植物を採取したり
地元の方のぜひに!との要望で植物をいただいたり…
なにもかもが初めての体験
ノウハウも、レシピもない手探りの紙作りをする試み…
そのため、試行錯誤。失敗も日常茶飯事。
煮ると原料がドロドロに溶けてしまったり、
何度煮ても繊維が取り出せなかったり、
1日かけても一掴みの原料しかできなかったり…
今までに様々な苦労や失敗がありましたが
まだ見ぬ紙の姿を楽しみに挑戦を続けます。
みなさんのご協力と努力のかいあって…
今までに、様々な蝦夷和紙が生まれてきました!
生まれたての和紙を手にとるときの感動は、いつも格別です。
≪今までに挑戦してきた蝦夷和紙≫
・オヒョウニレ
・ササ
・白樺
・麻
・亜麻
・イラクサ
・ヤマグワ
・フキ
・ハルニレ…
展示ではそのうち数点の和紙のパネルを展示しています。
繊維の様子、色、凹凸…どの和紙も実に個性的で魅力的です。
ぜひじっくりとご覧ください。
ショーケースで展示しております
・和紙プレート
・蝦夷和紙はがき
・蝦夷和紙しおり
・蝦夷和紙風車 は
展示期間中JRタワー6階札幌スタイルショップ直営店にて販売しています。
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スピードや効率、過去よりよい結果が評価されがちな世の中。
手間暇がかかる、効率が悪い、そして出来上がる和紙はとても純朴…。
紙びよりの活動は、現代の価値観からはちょっと外れているかもしれません。
けれど、せわしない現代だからこそ
大自然の恩恵を、無駄のない程度にいただくちょうどよさ。
手間暇かけて和紙を作っていく楽しさ。
そして
人の手と自然とで出来上がった和紙を、暮らしで楽しむという豊かさ。
そんな心の豊かさを、ご提案していきたいと思っています。
作るも楽し
送るも好し
使うも嬉し
北海道生まれの蝦夷和紙を、
あなたの暮らしのどこかに取り入れてみませんか?
間もなく紙びより工房は、
2012年より約10年間活動してきました札幌市厚別区の工房からお引越し予定です。
移転先はまだ決まっていませんが
あまり遠くへ行かずに近くで活動を続ける予定です。
現在お引越しの準備に加え
新工房オープン、クラウドファンディング、ホームページの開設など準備を進めております…
今後の紙びよりの活動にもご注目いただき、応援していただけると嬉しいです。
活動の様子はぜひ紙びよりのSNSよりご確認ください。
お引越しが無事終わりましたら、新しい工房へ、ぜひお越しください。
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蝦夷和紙工房 紙びより
〒004-0073札幌市厚別区厚別北3条5丁目33-5
011-891-8424
東野 早奈絵(とうの さなえ)
Facebook:https://www.facebook.com/kamibiyori
Instagram:https://www.instagram.com/ezowasikoubou_kamibiyori/
Twitter:https://twitter.com/Sanae_Tono
Blog: https://ameblo.jp/kamibiyori/
ホームページ:現在鋭意制作中!
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